タスクフォースインタビュー第2弾 分析班
本日は、弊部3年畠山(高知西・スポ)、1年加藤(名古屋・先進理工)がタスクフォースの一班である分析班にインタビューしました。
弊部ではタスクフォースとして各班に分かれて仕事を分担して行っています。
それぞれの班で和気あいあいとお互いのことをよく知れる機会でもありますし、幹部代だけではなく、様々な学年が集まることで一年生から部活の運営に対して知れるということもあり、部活への意識が高まる活動でもあります。
分析班は主に対戦相手の分析や日々の練習の中での投手、打撃成績を出してそこからどうしたら今後もっと良くなるかを考える仕事をしています。
分析班メンバー(メンバー同士で他己紹介)
中内俊太郎(3年・スポ) 分析班のリーダー
後輩の武(1年・スポ)とよく東京ドームに行っているらしい
田島春樹(3年・スポ) 中内からのヘッドハンティングにより途中入部
セーバメトリックスに強い
齋藤向陽(3年・社学) 副将として班を見守っている
チームの主砲であるが中内に対して恋愛事情を全く話してくれないらしい
武晃平(1年・スポ) 増量班に入っていてみんなの愛されキャラ
自炊を頑張ろうとしているらしい
齋藤拓哉(1年・スポ) 面倒見がよく中内いわく彼氏にするならさいたく一択とのこと
隄俊介(1年・スポ) とにかく真面目な性格
忘れ物が多いらしい
加藤:それではよろしくお願いします。
メンバー紹介が終わったのでここから本題に入ります。
【活動目的と仕事内容について】
畠山:分析班の活動目的とか実際にやっている仕事内容を教えてください。
中内: 活動目的はもう単純でチームを強くすること。これはこの班を作った時に高杉さん(弊部監督)とも話したことではあるのだけど、単純に、データを出して、それをチームに伝えて終わり、ではなくて、チームがどうやったら勝てるようになるのかを常に考えて、そのためにどういうデータがあればいいかとか、選手とどういうコミュニケーション取ったらいいかを考えて行動しないと意味がないから、目的としてはこのチームが勝てるチームになるっていうために分析を活かすっていうところが活動の目的だと思います。
畠山:ありがとうございます。実際に目的に沿って活動してくれていると思うのですが、実際の仕事内容で担当している役割があれば教えてください。
齋藤:特に役割とかは決まってないですね。
例えば、相手の分析であれば、俊太朗さんが試合をいくつかあげてくれるので、それぞれの試合を分担して担当して、それを1個の分析ツールを使って、データの打ち込みをする。それを元に出されたデータを出すというのを全員でやる。その後にそこから何がわかるのかを、班長中心に話し合うという流れです。
加藤:この班はほとんどがスポーツ科学部だと思うのですが、メンバーは俊太朗さんが選んだのですか?
中内:そうね。最初に作った時にある程度分析に興味がある人に一緒にやらないかと声を掛けました。
加藤:いつくらいから班として分析を始めたのですか?
中内:去年の6、7月ぐらいに一応班として作って、インカレに向けて一通りやっていく流れだったので、1年近く前になるかなと思います。
加藤:分析に興味がある人を集めたとおっしゃっていましたが、スポ科の人は将来アナリストになりたい人が多いですか?
中内:俺と春樹はそうだけど、他のメンバーはどう?
隄:将来のことに関して分析をやるということは考えていないけれど、元々興味のある分野でもあったので、自分の興味のある分野でチームに貢献できるんだったらと思い、俊太朗さんからのお誘いに、二つ返事で快諾しました。
加藤:武と拓哉も、同じような感じですか?
武:はい、同じです。
加藤:さっき紹介にあったように、春樹さんがアナリストとして途中入部していますが、分析班の中で、どういうことをしたくて入部を決めましたか?
田島:個人的にやりたいと思っていたのは、主に相手投手、チームの分析というところで、
この球種の割合が多いというのを提示して、打席での球種を絞りやすくする手助けをするとか、このカウントで盗塁しかけてくる確率高いよというのを提示して守備をしやすくするという手助けができたらいいなと思って入部しました。
加藤:今、分析班としてやっている仕事というのは何ですか?
中内:オフシーズンで対外試合が、特にない期間が続いていたので、基本的にはチームの打撃に対して、どうやったら、打てるようになるのかというところを分析というよりかは、みんながどういう考えと、課題を持って取り組んでいるのかというところを会話とか映像とかを使って、考えてきました。
バッティングの課題は個々で違うというのは共通認識としてあるので、チームとして、スウェーとタイミングというところは取り組んできたけれど、個々の課題としてはそれ以外にもあると思うので、それをどのように改善していくのかを、部内で縦割り班を作って、自分がどういう課題を持って、それを改善するために練習の中で意識して取り組んでいたことを、班の中で発信してもらい、それを議論してもらうということをやっていました。反省としては、スウェーなどでタイミングを継続して撮ることやバッティングフォームの動画をチームとして撮り続けることなどの目に見える形でデータを取るということに取り組んだほうがよかったのかなと反省しています。
畠山:活動自体は実際どうでした?
中内:僕自身としては、結構自分で考えて練習するっていうところは、意識の部分ではあるけれど、チーム全体としてよくなってきているのではないかなと思います。打席の中で明らに打てそうにないというバッターがほぼいなくなったことで、考える質というか、レベルが上がったところは感じています。
畠山:ほかの方はどうですか?
隄:僕の場合はバッティングとかも全然わからなかったので、例えば、実践とかで結果を残した選手に対して、何か変えたことがあるのかを普通の会話の一部みたいな感じで聞いていく中で、実はこの開き抑えたいからこういうフォームにしたのだよねとか、バットをコンパクトに出したいからこういうことをやっているのだよねという話を聞いて、そういう試行錯誤を1人1人積み重ねているのを、分析班としての活動に落とし込めたらいいのかなと感じています。
武:先に反省になってしまうのですが、バッティング練習やマシンなどの時間に、自分で考えていることを言語化するというのが、自分はあまり得意ではいので、練習の中での取り組みっていうのを、あまりできなかったなと思っています。その反省を活かして、これからは練習試合の中で、結果と一緒に相手のピッチャーに対して、どういう風な待ち方や打席での考え方をしていたのかを班の中やチーム全体でも、共有して結果が出ている人の考え方を取り入れられるといいなと思います。
【これまでの活動の苦労と成長点について】
加藤:今までの取り組みの中で大変だったことを1人ずつお聞きしたいです。
隄:元々は、俊太朗さんと晴さん(スポ科・4年)の2人でやっていて、分析班として本格的に活動するようになってからまだ日が浅いので、まだチームに浸透しきれてないと思っています。スウェー数値を改善させることや足の設置の時間を早くすることをやってきたけれど、それが本当にチームに浸透しているのか、僕らの意図が伝わっているのかなと思います。あとは、分析班への関心をどう高めていくのかというのが難しいところかなと思います。
加藤:分析をどれだけチームに落とし込むのかということに対して努力したことはありますか?
隄:みんな頭がいいので、何をするにしても目的がないと動いてくれないと思うので、その目的をどこに置くのかというのを明確にすることかなと思います。
武:苦労した所は、スウェー数値を出すのは10月、11月くらいに紅白戦とかで、横からの動画を撮りながら、1人1打席ずつでやっていたのですが、粘るバッターもいたのでシンプルに、やる量が多い時は、大変でした。現在進行形だと、その人のバッティングとか、考え方とかを聞いてこちらから何かを提示するというのが、自分はあまり得意ではないので、そこが大変かなと思います。
中内:分析するとなると、中途半端なものを提示しても、みんなも本当にそうなのかなと思ってしまうと思うので、しっかりと数字として出していかないといけないというのがあると思います。プロのチームも他の部活とかも、普通はアナリストとして入部して活動していくのが普通だけど、この部活は選手が分析と選手を両立させていかないといけないので、分析する時間を作るというところが大変だし、これからも大変だろうなと思います。去年は自分と晴さんの2人でやっていたので、自分がとにかく進めて、まとめてやればよかったけれど、班として活動する以上は、みんなにも色々とやってもらわないといけないところで、人を動かすというところが、難しいと感じている部分ではあります。
齋藤:単純にすぐ終わる作業じゃないので、やっていてきつい時もあったし、数値を出しても、それを全員が見ているのかわからない状態で、自分たちが数値だけ出しただけで、おわってしまっているのではないかなと思うことがありました。また、元々は相手ピッチャー、チームの分析をメインでやってきたのですが、そこから一変して、自チームの打撃フォームなど今までやったことのない動作解析などに取り組むようになってどこから手をつけていいのかわからないで、期間は何ヶ月かあったけど、このやり方が合っているかどうかが、 取り組む期間が短いから成果として出てないのか、それとも単純に改善策が間違っていたのか、その答えがわからない状態で、常に情報を更新していかなければいけないというのが、難しいなと感じています。
田島:手探りでやってみて、その結果、違ったなとなってまた変えてやってみてというのを繰り返した結果、結局、選手たちに何がしたいのだろうと思われていると感じる時がありました。あとは個人的な話になるのですが、3月からの開幕に向けて、ツールをexcelで作成していて、3月初めの練習試合までに形として確立させたいので、そこを急ピッチで仕上げているですが、それが大変です。
加藤:1人1人が違う苦労の仕方をしているなと感じたのですが、逆に分析班に入って、 良かったと思うことや自分の中で成長したなという点があれば教えて下さい。
武:結構前の話にはなるのですが、去年のインカレ前に分析班に入って、日体(日本体育大学)のピッチャーの人の投球割合は分析班全体で出していたのですが、個人的に、誰と対戦している時にどういう球種が来ているかというのを、4試合分ぐらい試合動画をみながら紙に出して、やりました。個人的にそこの部分にやりがいを感じました。
加藤:ありがとうございます。隄はなにかありますか?
隄:特に自チームの打者分析をしていく中で、どう練習に落とし込んでいくかを考えていく中で、例えば一流の野球選手やソフトボールの選手の練習を見て、これは何のためにやっているのだろうなとか、1つ1つの練習に対する目的などを深く考えるようになりました。漠然と練習していたものが、1つ1つの練習に対して、こういう目的があるから、自分もこういう意図を持ってやろうという意識が芽生えるようになったのは、自分の中では大きかったなと感じます。
加藤:俊太朗さんは今まで晴さん(23卒・スポ)と何年生ぐらいから分析をやっていたのですか?
中内:2年生の最後くらいからかな。
加藤:そこから分析というものに部活として携わってきたと思うのですが、今までとチームのリーダーとして分析するということで違いは何か感じていますか?
中内:単純にチームのことを分析するとなった時に、班の中で色々な視点を持っている人がいるから、そういう人たちの意見を聞きながら、実際にどう活動していくかというところを考えられるようになったというのは大きいかなと思います。自分の選手としての感覚から、相手のピッチャーの癖を探して、みんなに還元していたのが、自分だけの感覚から班の中で議論ができるようになったので、チーム全体に流す前にワンクッションがあるというのは大きいかなと思います。あとは、1年生が多い班なので、そこで様々な意見を言ってもらえて、僕の考えていることと、みんなの考えていることが同じところもあるし、違うところもあるので、今まで自分が持っていなかった考え方や取り組む姿勢などを間近で見ることができて、自分ももっと頑張らなければいけないなと思えることがたくさんあり、班の中でのそういう経験みたいなものは、確実にリーダーになってから増えたなと思います。
【新入生に向けて】
畠山:これから新入生が入ってきてくれると思うのですが、新入生に向けて、分析班としてでもいいですし、ソフト部の部員としてでもいいので、メッセージがあれば教えていただきたいです。
隄:まだ分析班は完成していないので、手探りの部分が多くて、はっきりとした成果がまだないので、次の1年生の方が入ってくるとなった時に、分析班を作り上げていくことできるのかなと思っています。なかなか成果にでにくいところもあるのですが、そういうことに興味があるとか、プレー面での貢献がたとえできてなかったとしても、そういう貢献の仕方もあると思うので、ぜひ、興味があれば、一緒にやりたいなと思います。
武:隄も言っていたのですが、まだ分析班は完成していないので、多く人がいればいるほど、いろんな考えが生まれて、それによっていいことがあるので、分析に興味があったら、春樹さんみたいにアナリストとして入るのも自分は一つありなのではないかなと思います。待っています。
齋藤:僕たちが苦労している理由の一つに野球出身者が多くて、ソフトの動作とかピッチャーの配球とかがまだ掴みきれてないというところもあるのが、分析班がまだ完成していない理由でもあるので、ソフト出身者からの目線ももちろん大事だし、野球経験者や全くやってこなかった人だからこそわかるような、素直な意見というのも大事になってくると思います。誰でも分析班に入れるし、誰でもソフト部には入れる環境が整っていると思うので、気軽に入ってくださいっていうのが1つのメッセージです。もう1つは、個人的なことなのですが、浪人生が、それなりに多い部活で、浪人生でもやれるし僕も二浪していながらもソフト部に入ってプレーはしているので、浪人生でも大丈夫です。あと、部活に足りないなと思うのが、地方出身者だと思います。東北出身でとくに方言がある人にきて欲しいです。 関西。前回のフィジカル班だったらリュウキが関西人を募集していたので、あえてここで、東北人を募集しています。
田島:僕は入って3ヶ月とかで部活のみんなに仲よくしてもらっているので、チームの雰囲気の良さ、仲の良さというのが、ソフト部のいいところの1つだと思っています。仲がいいからこそ、上下関係を気にせず色々思っていることを正直に言えるというのがチームの強みでもあり、分析班として活動していく上でも大事なことだと思っていて、ソフトボール部にはそういう環境があるので、 普通に、今浪人生の話があったけれど、現役で入ってきた18歳19歳の人たちでも4年生にも意見を言えるような空気感だと思うので、気軽に来てほしいなと思います。そして僕はあえて離島出身者を募集したいと思います。
中内:0から1を作れる部活というところは、自分が1番推しているところで、分析班は、元々なかったところを、自分がやりたいなと思って作れたものです。できたばかりの部活とかであれば、新しく色々作り出せると思うけれど、この部活は60年の伝統があって、先輩たちの積み重ねてきたものがある中でも、自分がやりたいって思ったことを実現できる場所だから、大学入ってきて、将来の夢がある人もいれば、そうじゃない人もいて、自分の将来を探しながら活動できるし、具体的に実現するために、この部活を活用するということもできるから、自分のこれからの可能性を広げるという意味で、本当にいい部活だなと思います。0から1で答えがないものばかりだと思うので、大変なこともあると思うけれど、確実に自分のこれからに必要なものをたくさん得られる部活だと思うのでぜひ入部していただきたいと思います。
畠山:ありがとうございます。チームはより強くなると思うので、今後の分析班の活躍を期待して、このインタビューは終わろうと思います。ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
まだ、手探り状態での活動ではありますが、そのような中でも一人一人が成果を出すために一生懸命になっているところが印象的な班でした。
次回はタスクフォースインタビュー第3弾として新歓班のインタビューをお届けします。