2025年11月16日、早稲田大学所沢キャンパスにて第33回早慶定期戦が行われた。その伝統ある試合の様子を地元の子供たちに観戦していただき、午後には早稲田大学と慶應義塾大学の選手の補助の下、小学生に向けたティーボール交流会が開催された。2つのイベントを通して、たくさんの方々と関わることのできた1日を紹介したい。
伝統のある早慶戦
早慶戦とは早稲田大学と慶應義塾大学の間で行われる歴史のある一戦のことで、野球、サッカー、ラグビーなど様々なスポーツで繰り広げられている。ソフトボールの早慶戦は今回で33回を数え、今年も熱戦となった。早稲田大学ソフトボール部では早慶戦を非常に重要な試合の1つとして位置づけており、この試合に向け、選手一人ひとりがしっかりと準備をしてきた。チーム全体で強い思いを持って望んだ試合である。
初回、早稲田大学の先発金丸(人間科学部3年)が三者凡退に抑えると、その裏に齋藤(スポーツ科学部3年)のタイムリー、2回裏にも福永(スポーツ科学部3年)のタイムリーで2点を奪う。1点リードの4回から藤田(政治経済学部1年)がマウンドに上がり、再三ピンチを招くも味方の好守にも助けられ、7回まで無失点で切り抜けた。犠牲フライやエラーなどもあり、最終的に4対1で勝利した。MVPには藤田が選ばれた。4イニングを投げ、8奪三振、防御率0.00の成績で文句なしの選出となった。


- 好投するMVPの藤田
同時に行われていた女子ソフトボール部の早慶戦でも早稲田大学が猛攻を見せ、男女ともに勝利を収めることができた。勝利したものの、試合の中でうまくいかなかったことも多く、春季リーグに向けて新たな課題が浮き彫りになった試合でもあった。
主将の齋藤は試合を振り返って、「ソフトボール部としてはもちろん、早稲田大学としても長い歴史のある早慶戦で、早稲田のプライドを持って望んだ。早慶戦で圧倒して勝ち、優勝することは義務であるという気持ちだった。結果として4-1で勝ったものの、まだ内容は納得していない。先輩方が築き上げた『強い早稲田』を体現するには、技術、フィジカル、メンタルどれをとっても足りていないと思う。このひと冬でひと皮もふた皮も剥けて、春季リーグ戦に臨みたい。」と述べた。

試合後は両チーム一緒に集合写真を撮り、仲良く話しながら昼食をとる時間も設けられた。早稲田大学ソフトボール部の総監督である吉村正先生は普段から「慶應義塾大学の選手とは仲良くなってもらいたい」とおっしゃっている。私たちはこの言葉に込められた意味を非常に重要なものであると感じている。今後のソフトボール界、またその他さまざまな分野において、日本や世界の中心で引っ張っていくリーダーになるよう、より大きな視点を持った交流が大切になる。今回、慶應義塾大学の選手とさまざまな話ができたことはとても貴重な経験となった。このつながりは大切にしていかなければならない。

地元の子供たちとのティーボール交流会
秋リーグが終わり、10月、11月と少しずつ肌寒さを感じるようになってきたこの時期、早稲田大学ソフトボール部は例年数多くのティーボールイベントに携わらせていただく。早稲田大学ソフトボール部の総監督である吉村正先生はNPO法人日本ティーボール協会の理事長兼筆頭副会長を務められており、そのおかげで私たちはティーボールを通し、大変貴重な経験ができている。今回のティーボール交流会は去年から始まった新しい試みである。誰でもどこでも出来るティーボールを広める、また競技を通して繋がる輪を広げるという意図の基、地元のチームを所沢キャンパスに招きティーボール大会を開催した。また今回の交流会の特徴として慶應義塾大学の選手とともに補助、運営を行なったことや大会の前に子供たちに早慶戦を観戦していただいたことが挙げられる。慶應義塾大学の選手もこういったイベントに参加することは少なく、野球、ソフトボール界の底辺拡大にチームを挙げて取り組んだことは今後の活動にも生きるいい経験になったことだろう。また子供たちが大学の部活動の試合を観戦することで、今後も競技を続けていくきっかけになれば今回の交流会の意味が最大限に発揮される。
野球、ソフトボール人口が減っている今、子供たちにティーボールを通じて少しでも野球やソフトボールに興味を持ってもらいたいという思いで私たちは活動を行っている。今後も誰でも気軽に楽しめるスポーツとしてティーボールが普及していくよう、チーム全体をあげて取り組んでいきたい。また私たち学生だけでなく、子供たちやティーボールチーム主導の取り組みが広がれば、よりティーボールの普及に繋がると考える。
一日を通して
この日、子供たちや慶應義塾大学の選手など様々な方々と交流することができた。人とのつながりは今後の人生を豊かにしてくれるだろう。このような経験ができるのも早稲田大学ソフトボール部に所属しているからこそである。吉村先生をはじめ、今回のイベントに携わっていただいた方々に感謝し、今後もこのご縁を大切にしていきたい。
