部員インタビュー企画第5弾 畠山×加藤
新入生に向けて現役部員たちはどのようにして男子ソフトボール部に入部に決めたのかをソフトボール部広報班でインタビューしました! 今回は、インタビュアーは1年加藤(名古屋高校・理工学部)、インタビュイーは3年畠山(高知西・スポーツ科学部)でお送りいたします。
加藤:こんにちは!
畠山:こんにちは!
加藤:最近楽しいことありましたか?
畠山:先日ですね、秩父の方に夜にドライブに行きました。
加藤:誰と行ったのですか?
畠山:髙篠(1年・文)と加藤(1年・理工)。
加藤:僕ですね笑
畠山:はい笑秩父にドライブに行きまして、夜中綺麗な星空を見てきました。あれは楽しかったです。
加藤:楽しかったですね。すみません、僕帰り道に寝ちゃいました。
畠山:髙篠が怒っていました笑
【キャプテンとしてみるソフト部について】
加藤:大学に入って部活を始めて3年が経ち、キャプテンになって、何か心境の変化はありますか?
畠山:真面目な話になりますが、これまでキャプテンなんてやったことがなかったです。それで、キャプテンなるまでの3年間は基本的に自分のプレーのことばっかり考えていて、自分がどうしたら試合で活躍できるかみたいなところだけを考えてきたのですが、キャプテンになるとそうはいかないと思うようになりました。自分のことよりもチームのことを考える時間がほとんどになってきて、自分のプレーのことになかなか時間が割けない状態です。
加藤:周りを見ないといけなくなったというところが違うという感じですか?
畠山:そうですね、基本的に、自分がどう打つかとか、どう守るかというところだけで練習に入っていたのですが、練習メニューを作るにしても、チーム全体を見て、どういう練習をしないといけないか、と考えなければいけません。そこに、自分のプレイヤーとしてという話は一切入ってこなくても、チームがどうしたら優勝できるかということだけを考えて、必要な練習を組むようになしました。
加藤:自分のことに集中できないことに対してやりづらさは感じますか。
畠山:そこまでやりづらさはないです。バッティングの方はそこまで方向性が変わるわけでもないですし。今まで積み上げてきたものをどれだけ精度高くできるかというところで問題は守備の方です。セカンド・ショートを主にやっていたのですが、去年の冬からキャッチャーをやりだして、そこは今も苦労していますね。できないことばっかりなのですが、練習中はチームのこと考えないといけないので、そこは難しいですね。
加藤::キャプテンになって、監督やコーチ陣と接する機会が多くなったと思うのですが、逆にその首脳陣に対してのギャップは何かありますか。
畠山:なるほどギャップ…自分が聞きたいだけでしょ?笑
加藤:ばれましたか笑
畠山:正直そこまで大きなギャップは自分の中ではないです。今まで僕が見てきたなかで、3人のキャプテンがいて、その人たちと首脳陣との関わり方も見てきました。ギャップというほどでもないけれど、学生主体でインカレ優勝に向かって進んでいく中で、キャプテンが1番主体的に取り組んで、チーム運営を進めていく中で首脳陣はそこに的確なアドバイスくれるという存在かなと自分の中では思っています。あくまでも自分の思い描くチームを作っていく中で否定したりとかも絶対にないし、強制されるようなこともないけれど、自分はこういう考えで取り組んでいるということを相談すると、「もっとこうした方がいいよ」とか、「こういう考え方はないの?」とか、より自分の考えを具体的にしてくれる言葉をいただいたり、視野が狭くなっている時にパッとそれを広くしてくれるような言葉をかけてくれたりするので、チームづくりにおいて熱いサポートがある感じですね。
加藤:そうなんですね。
畠山:自分は下級生の時も別にそのあたりはなんとなく分かっていた部分ではあるから、別にそこまで大きなギャップはそんなにないです。
加藤:活動時間外で活動することが多い役職ではあると思うのですが、プライベートはちゃんと取れているのですか?
畠山:もともと、どこかに行って、遊びたい!という人間でもないので、特にプライベートがなくて、ストレスがあるということはないですね。
加藤:話は変わるのですが、同期と後輩などの部員を含めて、仲いい人はいますか?
畠山:同期…齋藤向陽(3年・社)かな。
加藤:それはどうしてですか?
畠山:幹部になってから2人で話す時間が増えて、別にそれまで話してなかったというわけではないけれど、キャプテン、副キャプテンになってからはより話すようになりました。チーム運営で時間をかけて考えないといけない時は夜、一緒にご飯を食べて、マックにこもって一緒に考えることもあります。
加藤:テスト前の高校生みたいですね笑
畠山:そうそう笑所沢駅のプロぺ通りのマックが12時までやっていて、終電も12時半ぐらいなのでちょうどいいです。向陽の家に行って考えることもあります。その時自分が、どうしたらいいか煮詰まった時に、向陽に相談して色々話していくうちに、解決策が見つかってくることがあります。いつもそういう感じなので1番頼れる存在です。よかったね向陽笑。
加藤:今までキャプテンやって半年ぐらいだと思うのですが、半年あって今までやってきた中で、自分がやってきてよかった取り組みってありますか?
畠山:2つかな。1つはタスクフォースです。広報班、新歓班、フィジカル班、分析班、記念誌班の5つがあるのですが、それは作ってよかったなと思いますね。自分1人でそれをすべてカバーしきることは絶対にできなかったと思いますし、それぞれの班に同期からリーダーを置いて、その人たちに協力をしてもらいながら活動を進めてられています。今のチーム運営ができているのは、その5つの班を作ったこと、そこにいる同期のリーダーが下級生も巻き込みながら、それぞれの班で活動してくれているからだなと思います。もう1つは、先日始まったぶつかり稽古です。まだ始まったばかりで、3月に第2回ができればいいなという風に思っています。第1回を終えた感想としてはやってよかったなと思います。普段の練習中とかでは交換できないような意見をあえてぶつけ合うような時間を設けたから、チームがもっと変わっていくのかなと思っていますね。表面的に触り合うぐらいの刺激の与え方みたいなのが今のメンバーは結構多いなと思っていて、奥に踏み込めていない感じはすごくあったので、突っ込んだ上で、他人の考え方とかを尊重して、メンバーが1つになってインカレ優勝に向かえるという状態に持っていけそうというのを第1回ぶつかり稽古で感じたので、引き続きもっといいものに仕上げていきたいなと思っています。
加藤:一応ぶつかり稽古の説明してもらったのですが、本質的には人の本音を聞く、言う、ということですか?
畠山:そうそう。
加藤:浅く言えばそうですよね。荒れた班もあったらしいですけど。
畠山:しらないです。
加藤:あと半年キャプテンという立場になると思うのですが、半年で何かやりたいことはありますか?
畠山:やりたいこと?インカレ優勝で。
加藤:インカレ優勝にむけた取り組みは考えていますか?
畠山:いっぱいやるよ。今の時点で考えているというのはないけれど、インカレ優勝を見据えて課題をどう潰していくかを考える必要があるから、今後何か取り組もうと思っている。
加藤:ぶつかり稽古もその課題の一環という感じですか?
畠山:そうだね。練習外のところではあるけれど、今はそれが1番の課題だと思った。ソフトボールの課題はタスクフォースの班が5つもあるから、当てはまるところに分散させつつだね。新一年生が入ってくれば、また新しい活動が始まるかもね。
加藤:どんな1年生が入ってくるか楽しみですね。
陸さんから見た、この部活の良いとこ悪いとこって何ですか?
畠山:良いところは、上下左右で仲がすごく良いなと思っています。堅苦しい上下関係は無いし、学年の横の繋がりも良いなと思っていて、グラウンド内外でも会話量が多いと思います。こうじや俊太郎のような学年を繋いでくれる人が多いのも仲の良さに活きているのかなと思います。悪いところは、仲が良いと矛盾してしまうかもしれないですが、ソフトボールの姿勢や勝ちへのこだわりが少し足りない気がします。良くなってきているとは思うのですが、まだ足りないかなと。仲が良いからこそ言いづらい部分はあると思うけれど、勝つためにどれだけチームメイトに厳しくできるかも重要だと思っています。
加藤:ありがとうございます。
【早稲田大学に入るまで】
加藤:次は陸さん自身を深掘りしたいと思います。実家が高知県でしたよね?
畠山:高知県です。
加藤:兄弟はいらっしゃいますか?
畠山:5つ上に姉がいて、7つ上に兄がいます。
加藤:結構離れていますね。ソフトボールはいつ始めたのですか?
畠山:いつとかは覚えていなくて、兄がソフトボールをしていた影響で物心ついた時から一緒にやっていました。チームに入ったのは小学1年生からです。
加藤:中学もソフトボール部だと思うのですが、部活にあったのですか?
畠山:ありました。結構珍しいと思うのですが、高知県はソフトボールが盛んで、全校で20人前後しかいなくて、男子はソフトボール部、女子はバレーボール部みたいな感じでした。
加藤:高校もそのままソフトボールですよね。日本代表になったのはその時ですか?
畠山:中3と高3の時に選ばれました。
加藤:どこに行ったのですか?
畠山:中3の時香港に行ってアジア大会に出ました。フィリピンがとても強かったことを覚えています。
加藤:世界大会になるとレベルも凄そうですね。高校はソフトボールの推薦ですか?
畠山:一般受験しました。
加藤:高校までで何か記憶に残っていることってありますか?
畠山:高校のソフトボールは9割苦しくて、楽しかったイメージは無い。中学校の時は楽しかったな。
畠山:中学校の時は、中2の時に全中準優勝しました。
加藤:すごいですね。
畠山:その時はその1個上の代がみんな上手い人ばかりで、全国大会に連れていってもらって、必死に食らいついていっていました。それでもその時は準優勝で、この人たちでも無理なのかという気持ちが大きかったし、自分が全然活躍できなくて悔しかったです。ですがそのあと自分たちの代は人数が足りなくて、中学はどうしても全中優勝したかったので、合同チームを組んでいた中学校のほうが人数も多くて監督もいたのでその中学に転校しました。
加藤:わざわざですか?
畠山:そう笑中3の春から、転校先の中学校で学校生活を送りました。結果的に、全中優勝することができて、U15のアジア大会にも連れて行ってもらいました。達成感があり、頑張ってよかったなと思いました。高校は、県内である程度の進学校かつソフトボールもまだ続けたかったので、高知西高校に進学を決めました。インターハイで優勝するというような思いはもう自分の中でほとんどなかったです。
加藤:とりあえず続けたいなみたいな感じですか?
畠山:そのぐらいのイメージだった。高校でも一応ソフトボールは続けて、勉強も頑張ってという時に、大きな挫折経験があった。中学校までソフトボールを頑張ってきて、全中優勝したメンバーと一緒に期待されて高校には入って、自分たちで頑張ろうとなっている時に、別の高校に進んだ自分たち世代プレイヤーはみんなうまくなっているけれど、僕は全くうまくなっている気がしないし、試合にも勝てない状態が続いて、自分だけ置いてかれているような感じでした。その時にソフトボールをもっと頑張って、周りに必死についていきたいという思いが強くなりました。練習がきつかったというよりも精神的にきつくて、どうしたらいいかわからず、一人で思考錯誤する時期は続きました。そこでもう高校で、ソフトボールはこれでいいかなという気持ちが正直あったのですが、U18の選考会がちょうど高知県であったので、近くだから行ってみよう、というような感じで行ったら受かることができました。せっかくの機会だし頑張ろうと思いました。大した結果を残しておないからなんとも言えないのだけど、
加藤:ガッキーさん(弊部3年・スポ)とはそこで?
畠山:拓郎はU15の時に初めて一緒になった。
加藤:そこで交流があって、また高3で同じチーム。
ガッキーさんとは、その頃からはよく話す関係であった?
畠山:全然。普通に話すけど、仲がいいというわけでもなかったよ。
加藤:大学受験はソフトボール推薦ですか?
畠山:そう。
加藤:スポーツ科学部?
畠山:そう。
加藤:さきほどの話にもあったのですが、大学に行けたらいいなと考えていて、なぜ最終的に早稲田に決めたのですか
畠山:高校でソフトをするのがとても辛かったし、大学でやるつもりはなかったけれど、U18入った時に良い経験ができたから、もう1度頑張ろうと思いました。その時に、早稲田のソフト部がインカレ準優勝を2年連続していたのをYoutubeとかで見ていて、その時に早稲田にソフトボール部があるということを初めて知って、しかも強かったのが印象的でした。様々なソフトボールの強い大学見ていた時に、推薦制度もあって、自分の競技歴が使えることと早稲田というネームバリューも良いなと思い、様々な大学を見て考えた結果、早稲田がいいなと思いました。
加藤:高校までと早稲田に入った後での違いはなにかありますか?
畠山:1番は人です。小中はずっと地元のメンバーと一緒にやったし、高校もほぼ地元のメンバーでした。しかし、早稲田来て、ソフトボール出身者が少なくて、野球出身者が多いことにまず、驚きました。
加藤:そうですね。
畠山:早稲田大学に進学して、プレー1つにしても、野球出身者としての守備の考え方があったし、野球出身者のバッティングというのもあった。一方で、自分のソフトボールをやってきた今までの守備、バッティングを交換し合うみたいな時もあったから、そこは全然違った。
加藤:人の違い。バックボーンの違いですね。
【部活での思い出】
加藤:部活に入って、1番印象に残っていることをソフトボールのことと大学生活のことで1つずつお願いします。
畠山:いっぱいある。いっぱいやらかしたし、使えないようなエピソードもたくさんあります笑でも、やはり1番は2年の時のインカレかな。3位で終わった時で、悔しさもあったけれど、日体戦でセンター前打って1点を取ったし、向陽がホームランを打ったし、その次の神戸学院戦の6回の守備でセカンドにボールが飛んできてスーパープレーができたし。でも三日目は気づいたら負けていました。あのインカレはやっぱり覚えています。
加藤:じゃあプライベートのほうでは?
畠山:やっぱり秩父かな。
加藤:そんなに大したイベントではなかったです笑
畠山:なんだろうな。
加藤:ないですか?
畠山:ないことはないけど、出てこないよね。
加藤:確かに難しいかもしれません。
畠山:試験バイト終わりのディズニーとか。
加藤:それは誰と行ったんのでしたっけ。
畠山:拓朗と加藤。ずっと一緒にいるね笑
加藤:たまたまじゃないですか。全部話の流れで。
畠山:そう。みんなとご飯食べている時は楽しいけどね。わざわざご飯の予定を入れるというよりも、練習後とかにふらっと行く感じで、しょうもないのが結局楽しいです。
加藤:行っていますね。結構多いですよね。
畠山:俺は結構そういうのが楽しいからな。
【抱負とメッセージ】
畠山;抱負
やっぱり優勝です。優勝するためにここまでやってきたし、これからもやっていくだろうからそこは取りたいですね。
メッセージ
ソフトボール部はインカレ優勝を目指しているけれど、ソフトボールだけをするところではなくて、ソフトボール部の活動を通していろんな人に触れたり、考え方に触れたり、自分を見つめ直したりというようなことができる場所だと思っています。なので、体験練習に来てもらって、今の部員たちと直接話してみて、どういう部活かを感じ取ってもらえれば、部の魅力が伝わると思っています。それくらい、個性豊かなメンバーがいると思うし、みんながみんな同じ人じゃなくて、その人なりの考え方、価値観を持っているし、それらをみんな理解しあったうえでインカレ優勝という目標に向かって進んでいっているのが今のチームだと思うから、それを実際に見てほしいです。ソフトボールをやってきた人、やってこなかった人、野球をやってきた人、ベースボール型を一切やったことない人も含めて、ソフトボール部を見てほしいかなと思います。
加藤:ありがとうございます。では、最後のインタビューは終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
畠山:ありがとうございました。
インタビュー企画第5弾は以上になります!お読みいただきありがとうございました。
畠山は今年度ソフトボール部の主将として、ソフトボールの技術向上だけではなく、チーム全体のパワーアップを目標に様々な取り組みを進めています。主将としてうまくいかないこともたくさんあると思いますがそんな姿を見せずひたむきに取り組む姿勢が印象的です。ぜひ、畠山の作る今年度のソフト部に興味を持っていただけたら嬉しいです。